今回は、学生でもできる、少額投資で資金を増やす方法を考えていきたいと思います。
学生から投資をはじめるメリット
長期的な資産形成が可能
学生のうちから投資を始めることで、長期的な資産形成が可能になります。若い時期から投資を始める最大の利点は、時間を味方につけられることです。投資には「複利の力」という強力な概念があり、元本に対する利息がさらに利息を生むことで、投資期間が長いほど資産が増えやすくなります。
例えば、年率5%のリターンで運用した場合、20歳から30年間投資を続けると、元本が約4倍になります!元本が4倍は、夢がある金額ですよね。。。
また、若い時期に投資を始めることで、リスクを分散しやすく、リーマンショックなどの経済的な変動にも対応する時間的余裕があります。早めに投資を始めることで、将来の経済的自由を手に入れるための強固な基盤を築くことができます。
学生を含む20代から投資をする最大のメリットは時間が味方につくことと言えます。
今すぐ一歩を踏み出し、長期的な資産形成を目指しましょう。
投資の基本を早期に習得できる
学生時代から投資を始めることで、投資の基本を早期に習得することができます。
投資の世界は奥が深く、成功するためには知識と経験が不可欠です。若いうちから投資を経験することで、経済や市場の動向を理解し、自分のお金をどう運用するかを実践的に学ぶことができます。これにより、リスクとリターンのバランスを取るスキルや、情報収集の方法、ポートフォリオの構築方法など、投資に必要な基本的なスキルを身につけることができます。
さらに、早期に投資を始めることで、失敗から学ぶ機会も多くなります。少額での失敗は将来的な大きな成功のための貴重な学びとなります。社会人になってから本格的に投資を始める際に、より賢明な判断ができるようになります。
少額であればある程度のリスクは許容できることもあり、学生のうちにたくさん失敗しておけば、いつかやってくる下落相場に耐える精神力を鍛えることができるかもしれません。
少額からはじめられる安心感
学生でも少額から投資を始められることで、安心して資産形成に取り組むことができます。少額投資は、経済的な負担が少なく、失敗しても大きな損失を被るリスクが低いため、初心者にとって理想的なスタートとなります。
最近では、数百円から投資できるサービスやアプリが増えており、学生でも手軽に投資を始めることが可能です。これにより、投資に対するハードルが低くなり、実際の投資経験を積むことで、自分に適した投資スタイルやリスク許容度を把握することができます。少額であっても、積み立てを続けることで徐々に資産が増えていく実感を得られ、投資に対する自信がつきます。
少額投資は日常生活への影響が少ないため、無理なく続けられる点も大きなメリットです。学生時代から少額投資を始めることで、将来に向けた堅実な資産形成の第一歩を踏み出すことができるでしょう。
投資をはじめる前の準備
投資の基本知識
投資を始める前に基本知識を身につけることは非常に重要です。投資の基本的な概念を理解することで、適切な判断を下しやすくなります。
株式や債券、投資信託など、さまざまな投資商品の違いや特徴を知ることで、自分に適した投資先を選べるようになります。また、投資には必ずリスクが伴うため、リスク管理の知識も必要です。
さらに、複利効果や分散投資の重要性を理解することで、長期的な資産形成に向けた効果的な戦略を立てることができます。知識が不足していると、誤った情報に惑わされやすくなり、結果として大きな損失を招く可能性があります。基本知識をしっかりと身につけることで、安心して投資を始め、成功するための土台を築くことができるのです。インターネットや書籍を活用して学び続ける姿勢が、投資の成功に繋がります。
自分の投資目標を設定する
投資を始める前に自分の投資目標を設定することは、成功への第一歩です。目標を明確にすることで、投資の方向性が定まり、計画的に進めることができます。
例えば、旅行資金や将来の住宅購入資金、老後資金など、具体的な目標を持つことで、どの程度のリスクを取るべきか、どれくらいの期間でどれだけのリターンを期待するのかを考える指針となります。
また、目標設定は投資のモチベーションを高める効果もあります。目標があることで、短期的な市場の変動に一喜一憂せず、長期的な視点で投資を続けやすくなります。
目標があるとそれに向けた戦略も立てやすくなります。目標がない状態だと過剰なリターンを求めて危険な投資商品に手を出してしまったり、無理な投資計画を立ててしまう可能性があります。学生のうちに老後の資金と言われてもピンとこないと思いますが、「5年に1回は海外旅行に行きたい」「将来家を買う時の頭金にしたい」「給与収入とは別に月5万円欲しい」など想像しやすい目標にするといつまでにどれくらい必要か明確な目標が設定できます。
リスクとリターンを理解する
投資を始める前にリスクとリターンを理解することは不可欠です。リスクとリターンは表裏一体の関係にあり、高いリターンを狙うほど高いリスクを伴うことを認識することが重要です。
投資には市場リスクや信用リスク、流動性リスクなどさまざまなリスクが存在し、それぞれのリスクが自分の投資にどのように影響するかを理解しておく必要があります。
また、自分のリスク許容度を知ることも大切です。リスク許容度は、個々の経済状況や投資期間、投資経験によって異なります。自分がどれだけのリスクを受け入れられるかを把握することで、無理のない投資計画を立てることができます。
リターンについても現実的な期待を持つことが重要で、短期間で大きな利益を得ることは難しいため、長期的な視点でコツコツと資産を増やしていく姿勢が求められます。リスクとリターンのバランスを理解し、自分に合った投資戦略を構築することが、安定した資産形成への鍵となります。
少額投資の具体的な方法
株式投資
株式投資は、企業の株式を購入することで、その企業の成長や利益に対する権利を得る投資方法です。株式を保有することで、配当金や株価の上昇による利益を受け取れます。次の章で詳しく説明していますが、日本の証券会社では数百円から購入できるミニ株のサービスがあり、少額からスタートできます。
また、株式投資を通じて、企業の経営状況や市場の動向を学ぶことができ、経済に対する理解も深まります。株式投資は個別企業の成長に直接投資できるため、自分の興味や知識を活かして企業を選べる点もメリットです。興味のある市場の情報収集をしておけば就活の時に周りの学生から一歩リードした状態でスタートできます。資産も増えて就活でも有利なんて一石二鳥ですね!
ただし、株価の変動リスクがあるため、株式を購入した企業の業績が悪化すると数万円・数十万円が0になってしまうこともあるので注意が必要です。株式投資をするにあたっては、分散投資や長期投資の視点を持つことが重要です。
ミニ株の購入方法
ミニ株の購入は、株式投資を始める際のハードルを下げるための有効な方法です。通常の株式は100株単位での取引が一般的ですが、ミニ株は1株単位から購入できるため、学生でも少額で投資を始められます。
まず、ミニ株を取り扱っている証券会社に口座を開設することが必要です。証券会社によってミニ株の名称は異なるので注意が必要です。(楽天証券は「かぶミニ」、SBI証券は「S株」)
次に、興味のある企業の株を選び、購入手続きを行います。ミニ株の取引は通常の株式と同じように行われますが、売買注文が一日に一度しか処理されない場合が多いので注意が必要です。ミニ株の利点は、少ない資金で多くの企業に分散投資できる点にあります。これにより、リスクを分散しながら投資経験を積むことができます。例えば、1株数千円の高額な銘柄でも、ミニ株を利用すれば数百円から購入できるため、手軽に投資を始めることができます。ミニ株を通じて、少額からでも実際の市場で投資を体験し、知識と経験を積むことが可能です。
ETFの活用
ETF(上場投資信託)は、株式と投資信託のメリットを兼ね備えた投資商品で、少額から分散投資ができるため、学生にもおすすめです。ETFは市場に上場しており、株式のようにリアルタイムで売買ができます。これにより、市場の動きに合わせて柔軟に取引が可能です。ETFは一つの投資で複数の銘柄に分散投資できるため、個別株のリスクを低減できます。例えば、特定の指数(例えば日経平均やS&P500)に連動するETFを購入することで、その指数全体の成長に投資できます。少額で広範囲に投資できるため、リスク分散が図れ、安定したリターンを期待できます。ETFの購入は証券会社を通じて行い、株式と同様に売買手数料がかかる場合がありますが、コストパフォーマンスは高いです。学生のうちからETFに投資することで、投資の基本を学びながら、長期的な資産形成を目指せます。ETFは初心者にとっても理解しやすく、始めやすい投資手段と言えるでしょう。
実践!投資のはじめ方
証券口座の開設方法
投資を始めるには、証券口座を開設する必要があります。銀行口座を開設するときに銀行で手続きをするように、○○証券という証券会社に口座を作る必要があります。銀行口座を開いたら証券口座も開いたことになると勘違いしているケースがありますが、銀行口座と証券口座は別物なので理解しておきましょう。(例:楽天銀行と楽天証券は別物なので、どちらも必要であれば別々に口座開設をする必要があります。)
証券口座の開設はオンラインで簡単に行えます。まず、証券会社のホームページにアクセスし、口座開設のページに進みます。そこで必要な情報を入力します。次に、本人確認書類(運転免許証やマイナンバーカードなど)をアップロードします。一部の証券会社では、本人確認が完了するとメールで通知が送られ、郵送される書類にサインして返送するステップがある場合もあります。
これらの手続きを終えると、証券口座が開設され、ログイン情報が送られてきます。初めて口座を開設する際は、サポートが充実している証券会社を選ぶと安心です。口座開設後、入金して投資を始める準備が整います。
口座選びのポイント
証券口座を選ぶ際には、いくつかのポイントを考慮することが重要です。
まず、手数料の比較が必要です。取引ごとにかかる手数料が低い証券会社を選ぶことで、コストを抑えられます。次に、取り扱い商品の種類を確認しましょう。自分が投資したい株式、投資信託、ETFなどが充実しているかをチェックします。
また、使いやすさも大切です。初心者には、操作が簡単でわかりやすく、アプリなどで簡単に投資が始められる証券会社が適しています。最後に、口座開設キャンペーンやポイント還元などの特典も比較のポイントとなります。これらのポイントを総合的に考慮し、自分に最適な証券会社を選びましょう。
おすすめの証券口座は、手数料が安いネット証券と言われる証券会社で開けるもので、私は楽天証券とSBI証券の2つを持っています。各証券会社によって特徴があるのでそのあたりは今後詳しく解説したいと思います。迷ったらどちらかを選ぶと良いです。
私が学生時代に最初に開設したのは楽天証券でした。
おすすめ証券口座
●楽天証券
☞口座開設
●SBI証券
☞口座開設
投資でやってはいけないこと
ここでは、学生の投資で行ってはいけないことを紹介します。学生に限らず、知識やリスク許容度が低い人は共通する注意点なので理解しておきましょう。
人が勧めた投資商品を購入する
SNSなどで勧められている投資商品を鵜呑みにするのはとても危険です。SNS上の情報は信頼性が低く、詐欺や過剰な宣伝が含まれている場合が多いため、冷静に判断する必要があります。
次に、友人の勧めで商品を購入することもリスクがあります。友人が悪意なく勧めたとしても、その商品が自分に適しているとは限りません。投資は個々のリスク許容度や目標に合わせて選ぶべきです。
また、銀行員が勧める高い手数料の商品にも注意が必要です。銀行員は自社の利益を優先して高コストの商品を勧めることがあります。ネット証券を使用していればそのような機会は少ないですが、銀行の証券口座を開設している場合は注意が必要です。銀行員が勧める商品が必ずしも悪いというわけではないですが、手数料が高く、せっかくの利益が圧迫されるため、長期的な運用成果に悪影響を及ぼすこともあります。
いずれの場合でも、他人の意見に頼るのではなく、自分で商品の内容やリスクを十分に理解してから購入することが重要です。信頼できる情報源から学び、自分の判断で投資を行うことで、失敗を避け、着実に資産を増やすことができます。
リスクが高い商品に手を出す
リスクの高い商品は予測困難な状況や急激な変動が発生しやすく、失敗するリスクが高いです。
FX(外国為替証拠金取引)は為替相場の変動に左右される取引であり、市場の動きが急激で予測が難しい特性があります。また、レバレッジを利用した取引では、少額の証拠金で大きな取引が可能ですが、その分リスクも大きくなります。少額の資金で多額の損失を被る可能性があるため、慎重に取り組む必要があります。
信用取引も同様に高いリスクを伴います。証券会社から資金を借りて取引を行うため、借金リスクが生じます。取引で得た利益が借金を上回らない場合、大きな損失を被るリスクがあります。
これらの投資商品は、専門的な知識や経験がないとリスクを十分に把握することが難しいため、初心者が取り組むのは避けた方がよいでしょう。
FXや信用取引はしない!と覚えておいてください。学生時代の投資では、リスクを抑えた商品を選び、着実に資産を増やすことが重要です。安定したリターンを追求し、着実な資産形成を目指しましょう。
まとめ
今回は、学生でもできる!少額投資で資金を増やす方法を解説しました。
私も学生時代に証券口座を開設して、投資をはじめましたが社会人になって忙しい日常の中でも投資を続けられたのは、学生時代から投資のやり方や自分なりのルールを作って実践できたからだと思っています。
投資をはじめてまだ数年ですが、この数年でも時間(長期投資)の重要性を感じることが何度もありました。若いうちは元本が少ないから投資をしても意味がないと思いがちですが、長期投資で最も重要なことは時間を味方にすることです。投資をはじめるともっと早くはじめておけばよかったと思うことがありますが、そのような後悔がないように学生時代から投資の知識を身に着けることが重要です。